YOU、オフの日の半身浴は「ウソ」

SMAPの香取慎吾が主人公の赤おに・ナキの声を務める3DCGアニメーション映画『フレンズ もののけ島のナキ』(12月17日公開)の完成披露試写会 が10月31日夜、都内で行われた。上映後の舞台あいさつには、ボイスキャストの香取、山寺宏一、阿部サダヲ、YOU、山崎貴監督、八木竜一監督が登壇。 香取に「出ていましたっけ?」とイジられるほど、セリフの量が少なかったYOUが、「女性誌などの取材で、オフの日の過ごし方とかストレス解消法を聞か れ、アロマキャンドルを灯して半身浴をしていると答えているのはウソです。したことないです」と告白をして、劇場の大半を占める女性客がどよめく場面も あった。

  映画は、童話作家・浜田広介の『泣いた赤おに』を原案に、山崎監督が20年来の盟友である八木竜一監督と6年の構想期間を経て製作。物語の舞台は、太古か ら化け物が住むと人々から恐れられている「もののけ島」。そこで孤独に暮らすナキ(香取)と、母親の病を治すため珍しいキノコを採りに島に忍び込んだ兄弟 のうち取り残されてしまった弟の赤ん坊・コタケ(新堂結菜)、ナキの唯一の親友の青おに・グンジョー(山寺)の共同生活をキッカケに、種族を超えた心の交 流や友達への愛情を描く。

 香取は「子供たちに友情の大切さや、この物語を知ってもらいたいなと思っていたが、出来上がった作品を初めて観た時は不覚にも涙が…。特に、後半、思いがけないシーンで胸打たれた」と作品をアピールした。

  同作は、日本のアニメでは珍しく、声優陣が先に収録した音声にあわせて画を製作する“プレスコアリング”の手法をとったため、収録が行われたのは実は約3 年前。香取は「僕は瞬発力で生きているので、その場の勢いで残したものが、2年、3年と月日が経って、形になるというのは初めての経験で不思議な感覚でし た」と語り、この日は、余興でキャラクターの着ぐるみとパペットによる寸劇の生アテレコも披露した。「できればこの作品で世界に打って出てみたい」と意欲 を示した山崎監督に、香取らは「そうなったら声はどうなるんですか?」と“抗議”するほどの愛着を見せていた。

 また同日、完成披露試写 会前には、東京・六本木の毛利庭園で完成報告会見も行った。こちらには香取、山寺、YOU、加藤清史郎が出席。おばけやもののけの存在を信じているという 加藤は「以前、香取さんと映画で共演した時に口裂け女の話を聞かされて、ホテルの部屋のドアをトントンと叩いて来るよと言われて布団を頭からかぶって寝た が、怖くて眠れませんでした」とトラウマを告白。香取は「悪い大人だな。もっと悪いなぁと思うのが、言ったことを覚えてないこと。全部ひっくるめてすみま せん」と平謝りしていた。